甘いものしか、食べてくれない…

甘いもの今回は、甘い物しか食べられなくなったある方への対応をお話しします。

特養では、入所されたときが一番元気です。
《中には入所されてから、どんどん元気になって、びっくりするぐらい長生きされる方もいらっしゃいますが…》
そして年月と共に、徐々に食べられないものが増えていく方も多いです。

咀嚼・嚥下機能に合わせて、普通食から、柔らか食や刻み食、さらにミキサー食へと変化していくのも、よくあることです。

この方も、刻み食を経てミキサー食になっていました。そして、徐々に元気がなくなり、食事を残すようになりました。

甘いおかずなら、食が進む

介助していても、食事量が半分を切ることが増えました。
口を開けてくださらなかったり、せっかく口に入っても吐き出したりされます。
そして、最後には怒ってしまい、食べられません。

でも、何品かのおかずが並ぶ中で甘いおかずなら、穏やかな顔で『おいしいなぁ…』としみじみと味わう様子が見られました。
なので、甘いおかずやフルーツを多めに提供するようになると、摂取量が少し増えました。

甘いおかずがない!

献立によっては、甘いおかずがないときもあります。
そんなときは、摂取量が少なかったり、ひどいときには全く拒否されます。
家族様にお願いして、補食のプリンやゼリーを食べていただいたこともあります。

しかし、100歳に近い利用者様の子供さん(子供?さん)は、すでに高齢者。
そんなに頻繁な訪問は、お願いできません。

甘いおかず、作っちゃえ♪

甘いおかずがないとき、甘くないおかずをリメイクして甘くしてしまいましょう。
ミキサー食なので、意外と簡単に味付けが変えられます。
人数分のミキサー食を作り、盛り付けてから、最後の一人分で、甘くしてしまいます。

魚や肉なら、照り焼きっぽく、しょうゆと砂糖で味を整えます。
玉子料理も、砂糖を投入です。
野菜はちょっと使いにくいですが、根菜類なら甘くしても違和感は少ないです。
(狙った根菜が少ないときには、お浸しの中の人参だけを集めて、小さなミキサーで一人分だけ回します)

ひどい糖尿病でもなければ、砂糖の投入も問題なし。

もともと摂取量も減っていますし、砂糖も大切なエネルギー源ですから^^

そしてヒットが出ました!

プリン粥

お粥に、玉子料理と砂糖を入れ、ミキサーにかけます。
最後に、バニラエッセンスを数滴たらすと…
あら不思議、モッチモチのプリン粥の完成です。

材料があれば、牛乳や豆乳・スキムミルクを入れても美味しくなりますが、なくても全然平気。(入れ過ぎには注意。水分が多いとゆるくなり、食べにくいです)
玉子料理もだいたいなんでも大丈夫。
朝ごはん用の冷凍オムレツでも、残った玉子豆腐(未開封で)でも、かきたま汁から掬った玉子でも、少々ほかの食材が混ざってても、問題なし。

エネルギーとたんぱく質がとれる、プリン粥。
オススメです。

甘い物しか食べられないとき、一度作ってみる価値はありますよ。
厨房スタッフも、最初は気持ち悪がっていましたが、ムリやり味見してもらうと、美味しいと驚いていました。

その方は、甘い物を中心に食べながら、天寿を全うされました。
最後まで口から食べることができたと、家族様にも喜んでいただけました。


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