経験ゼロからの食事介助

特別養護老人ホームに転職した時に、初めて食事介助をしました。

あるおじいちゃんの頭を後ろから持ち上げて支えることでした。

食事介助未経験からの出発

経験ゼロ

特別養護老人ホームに転職した時点では、食事介助の経験は全くありませんでしたし、介護職員のように学校や研修で勉強したこともありませんでした。

また、栄養士としての就職だったので食事介助をすることも求められてはいませんでした。

ただ「食事時には利用者様の話を聞いて、食事に反映してくださいね」と言われていました。

昼食時に、フロアを回って様子を見ながら、配膳をして名前や食べ方などを覚えていきましたが、「栄養士さんが見回りに来たなー」という雰囲気でした。

配膳を繰り返すと

利用者様の名前も覚えられるし、なにより介護職員と話す機会が増えました。

すると、食事介助をしている隣に行って利用者様の様子を聞くことができるようになりました。「栄養士さん、聞きたいことがあるんだなー」といった雰囲気に変わりました。

食事介助の隣にいると

介護職員に「ちょっと手伝って」と言われたのが、「おじいちゃんの頭を持つこと」でした。

首の力が弱くなり、椅子に腰かけてどんなに姿勢を正しても、うつむいて頭が下に下がってくる方でした。

食事を拒否するわけでもなく、首が折れるんじゃないか?と思うほど折れ曲がった状態でも口を開けて食事をされていました。

ただ、思いっきり下を向いた方の口に食事を運ぶのは難しく、こぼれたり、タイミングが合わずに怒られたり、いろいろと難しい方でした。

その方が、椅子に座っている後ろからおでこに手を当てて優しく持ち上げます。

が!人間の頭って、重いんですよね。重力もあるのでさらに重くなります。

機嫌が悪くなったら中止しますが、姿勢を正している間に効率よく介助ができるため、摂取量は増えました。

頭を持ち続けると

食事介助の補助を続けるうちに「見回りに来る栄養士さん」から「手伝ってくれる栄養士さん」に変化していました。

すると、簡単な食事介助が回ってきます。

・腕にはマヒがあるけど咀嚼・嚥下には問題ない人

・体にマヒがあって咀嚼・嚥下には問題ないけど、スプーンを噛んで離してくれない人

・手に持った茶碗からは摂取できるけど、茶碗に補充しないと、いつまでも空の茶碗から食べようと箸が止まらない人

比較的簡単な介助をするようになると、徐々に注意が必要な介助も任されるようになります。

食事介助の人員となっていた

いつのまにか、完全に食事介助の人員として頭数に入っていました(笑)

「手伝ってくれる栄養士さん」から「一緒に仕事をしている栄養士さん」になっており、一人職種でありながら、居心地の良い職場環境ができているんじゃないかと感じています。


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