食事介助 ~シャバシャバおかゆ~

おかゆや雑炊を食べていて、途中からシャバシャバになったこと、ありませんか?

シャバシャバおかゆって、美味しくないだけでなく、誤嚥を引き起こしやすいので、嚥下(飲み込み)機能の落ちた人には危険なんです。
誤嚥性肺炎の原因になってしまうこともあるんですよ。
あれは、おかゆの水分が多すぎるわけではないんですよ。
老人ホームの厨房でご飯を作っていたころ、

「今日のおかゆ、シャバシャバや」
「おかゆ、ゆるいから米の部分足して」などと言われ、よく謝っていました。

恥ずかしながら、その頃、おかゆがシャバシャバになる原因を知らず、
≪今日の水分、多かったのかな?普段と同じにしたつもりだったのに…≫
≪お米の配分間違ったかな?あの人に、水っぽいところ入れたっけ?≫
と、頭の中に?が飛び回っていました。

その原因は、「唾液」だったのです!

「唾液」の中に含まれる消化酵素「アミラーゼ」の仕業だったのです。

「アミラーゼ」は、唾液のほかに膵臓の消化液の中に含まれています。

主な仕事は、「でんぷんの分解」です。

おかゆは、でんぷんの塊です。

ここで、ピン!ときませんか???

唾液に含まれるでんぷん分解酵素(アミラーゼ)が働いて、おかゆに含まれるでんぷんを分解してシャバシャバになっていたのです。

でも、おかゆ食べながら、よだれ垂らしたり、唾ぺっぺ(失礼^^;)、なんてしませんよね?

唾液なんて入らないよ。

とおっしゃるかもしれません。

だがしかし!スプーンで食べませんか?

おかゆをすくって、口に入れたスプーン、そのスプーンに唾液はついているのですよ。

そして、たまに、クルクルっとスプーンでおかゆをかき回したりしませんか?

そのクルクルっが、アミラーゼを全体に行きわたらせているんですよ。

そしてごくわずかな唾液が、食べているおかゆに混ざってしまって、シャバシャバおかゆが出来上がります。

ふやけたごはんにお湯かけたみたいで、美味しくないですよね。

シャバシャバおかゆを防ぐには

自分で食べられる場合

端っこからスプーンを入れ、不必要におかゆをかき混ぜないようにしましょう。

梅干しや、海苔佃煮を混ぜたいときは、食べる前に満足するまで混ぜておき(ここでは唾液がないのでシャバシャバしません)、食べ始めたら、混ぜずに端っこから食べ進めていきましょう。

自分で食べられるけど、混ぜずにいられない場合

幼児や認知症の高齢者、もしくは混ぜながら食べるのが癖になっている人は、おかゆを小分けにしてみましょう。

量が少なくなることで、シャバシャバになるスピードより、早く食べてしまえます。

小分けにしていると、新しいおかゆがいくつか食べられるので、シャバシャバになっても次の物はトロッとしたものが食べられます。

食事介助が必要な場合

①と同じように、端っこから食べることはもちろんです。

さらに、介助者が手を止めるとき、席を外すとき、そんな時には、スプーンをおかゆから出しておきましょう。

少しでも唾液と接触する時間が短くなると、シャバシャバになりにくくなります。

原因がわかれば、対処するのは簡単ですね。

ちょっと気を付けて、美味しく安全なおかゆを食べてくださいね。


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