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38-13

わが国の社会保障における 4 つの柱(社会保険、社会福祉、公的扶助、保健医療・公衆衛生)に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

⑴  雇用保険は、保健医療・公衆衛生である。

⑵  医療保険は、公的扶助である。

⑶  年金は、社会保険である。

⑷  生活保護は、社会福祉である。

⑸  介護保険は、保健医療・公衆衛生である。

解答

正解:3

⑴ × 雇用保険は、保健医療・公衆衛生である。
雇用保険は、社会保険の一つである。失業した際に必要な給付を行うことで、労働者の生活の安定を図ることを目的としている。

⑵ × 医療保険は、公的扶助である。
医療保険は、社会保険の一つである。疾病や怪我に対する必要な医療サービスを提供し、国民の健康を保障することを目的としている。

⑶ 〇 年金は、社会保険である。
年金は、代表的な社会保険の一つである。老齢、障害、死亡等により、生活の安定が損なわれた場合に必要な給付を行うことを目的としている。

⑷ × 生活保護は、社会福祉である。
生活保護は、公的扶助に分類される。最低限度の生活を保障し、自立を助長することを目的とした制度である。

⑸ × 介護保険は、保健医療・公衆衛生である。
介護保険は、社会保険の一つである。加齢に伴う疾病等により、介護が必要な状態になった場合に必要なサービスを提供することを目的としている。

解説

社会保障制度には社会保険方式と社会扶助方式の2種類がある。社会保険方式は共助の概念に立脚しており、相互の助け合いによって運営されており、一方社会扶助方式は公助の概念に立脚しており、税金を財源とする国や自治体による支援が行われる。

社会保険方式:

  • 概念: 共助
  • 財源: 主に保険料(被保険者と事業主が負担)、現実的には一部公費
  • 対象: 保険加入者全般
  • 給付条件: 保険料の納付実績に基づく(拠出要件あり)
  • 例: 年金保険、医療保険、介護保険、雇用保険

社会扶助方式:

    • 概念: 公助
    • 財源: 主に税金
    • 対象: 低所得者や生活困窮者
    • 給付条件: 資産や所得により、必要性を判断
    • 例: 生活保護制度、各種手当、福祉サービス

    主な違い:

    1. 財源: 税金 vs 保険料(一部公費含む)
    2. 対象範囲: 限定的 vs 広範
    3. 給付条件: 必要性 vs 主に拠出実績
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