次の文を読み「193」、「194」、「195」に答えよ。
K 社健康保険組合の管理栄養士である。
K 社では男性の高血圧症の者の割合が高い。その原因の一つに食塩の過剰摂取が考えられた。そこで、男性社員の食塩摂取量の減少を目的として、利用率の高い社員食堂において、減塩メニューの充実による食環境整備と減塩教育を行うことになった。
7 ~10 月の 4 か月間を実施期間とし、実施前後に食塩摂取量を把握して評価することとした。A 事業所(男性 200 人)を介入群(食環境整備および減塩教育)、同じ地域で、年齢構成、就業状況および規模が近似した B 事業所(男性 180 人)を比較群(減塩教育のみ)とした。
取組実施前後の食塩摂取量の変化量を、両事業所間で比較するに当たり、考慮すべき評価デザインの限界である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 群間で対象者の生活背景が異なっている可能性があること。
⑵ 群間で調査の協力率に差があること。
⑶ 介入期間後も効果が継続するかを調べていないこと。
⑷ 実施前後で季節が異なること。