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38-65

魚介類の調理に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

⑴  生のひらめの肉質は、生のかつおに比べて軟らかい。

⑵  筋形質たんぱく質の少ない魚は、煮ると身がしまって硬くなる。

⑶  霜ふりは、魚に 10% 程度の食塩を振りかけることをいう。

⑷  煮こごりは、筋原線維たんぱく質がゲル化したものである。

⑸  魚肉に 2~3% の食塩を加えてすり潰すと、粘りの強いすり身ができる。

解答

正解:5

⑴ × 生のひらめの肉質は、生のかつおに比べて軟らかい。
生のひらめの肉質は、生のかつおに比べて硬い。ひらめは白身魚で、たんぱく質が多く、脂肪が少ないため、身が締まっており、かつおのような赤身魚より硬い肉質である。

⑵ × 筋形質たんぱく質の少ない魚は、煮ると身がしまって硬くなる。
筋形質たんぱく質の多い魚は、加熱により筋原線維たんぱく質が凝集して硬くなる。一方、筋形質たんぱく質の少ない魚は、加熱により筋原線維たんぱく質が溶け出して柔らかくなる。

⑶ × 霜ふりは、魚に 10% 程度の食塩を振りかけることをいう。
霜ふりとは、調理する下処理の段階で、その臭みの元となる脂・血・ぬめりなどを熱湯をかけて落とす方法である。

⑷ × 煮こごりは、筋原線維たんぱく質がゲル化したものである。
煮こごりは、肉基質たんぱく質(コラーゲン)が加熱によりゼラチンに変化し、冷却さえてゲル状に固まることでできる。

⑸ 〇 魚肉に 2~3% の食塩を加えてすり潰すと、粘りの強いすり身ができる。
魚肉に2~3%の食塩を加えてすり潰すと、食塩によって筋原線維たんぱく質が溶け出し、粘りの強いすり身ができる。

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