レプチンに関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 主に線維芽細胞から分泌される。
⑵ 肥満者では、血中濃度が低下している。
⑶ エネルギー消費を抑制する。
⑷ 摂食を促進する。
⑸ 体脂肪率が上昇すると、レプチン抵抗性が増大する。
解答
⑴ × 主に線維芽細胞から分泌される。
レプチンは主に脂肪細胞から分泌されるホルモンである。
⑵ × 肥満者では、血中濃度が低下している。
肥満者では、体脂肪量が多いため、レプチンの血中濃度は高くなっている。しかし、レプチン抵抗性のために、レプチンの作用が十分に発揮されない。
⑶ × エネルギー消費を抑制する。
レプチンは、エネルギー消費を促進する働きがある。レプチンが視床下部に作用すると、交感神経系が活性化され、エネルギー消費が増加する。
⑷ × 摂食を促進する。
レプチンは、摂食を抑制するホルモンである。レプチンが視床下部に作用すると、食欲が抑えられ、摂食量が減少する。
⑸ 〇 体脂肪率が上昇すると、レプチン抵抗性が増大する。
レプチンは、脂肪細胞から分泌されるホルモンで、エネルギーバランスを調節する働きがある。体脂肪率が上昇すると、レプチンの分泌量は増加するが、同時にレプチン抵抗性も増大する。レプチン抵抗性とは、レプチンの作用に対する感受性が低下した状態を指す。その結果、レプチンの効果が十分に発揮されなくなる。