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38-8

健康日本 21(第二次)に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

⑴  第三次国民健康づくり対策である。

⑵  都道府県健康増進計画は、地域保健法に基づいて策定される。

⑶ 「基本的な方向」の 1 つに、「平均寿命の延伸」がある。

⑷  社会環境の整備に関する目標が盛り込まれている。

⑸  最終評価では、「目標値に達した」と評価された項目は全体の半数を超えた。

解答

正解:4

⑴ × 第三次国民健康づくり対策である。
健康日本21(第二次)は、第三次国民健康づくり運動である健康日本21(2000~2013年)に続く、第四次の国民健康づくり対策である。

⑵ × 都道府県健康増進計画は、地域保健法に基づいて策定される。
都道府県健康増進計画は、健康増進法に基づいて策定される。地域保健法に基づくのは、市町村が策定する「地域保健計画」である。

⑶ × 「基本的な方向」の 1 つに、「平均寿命の延伸」がある。
健康日本21(第二次)の基本的な方向には、「健康寿命の延伸」はあるが、「平均寿命の延伸」は含まれていない。健康寿命の延伸と健康格差の縮小が二大目標とされている。

⑷ 〇 社会環境の整備に関する目標が盛り込まれている。
健康日本21(第二次)では、個人の生活習慣の改善だけでなく、社会環境の整備に関する目標も含まれている。これは、個人を取り巻く社会環境が健康に大きな影響を与えるという認識に基づいている。

⑸ × 最終評価では、「目標値に達した」と評価された項目は全体の半数を超えた。
健康日本21(第二次)の最終評価では、「目標値に達した」と評価された項目は全体の15.1%であった(8/53項目)。現時点で目標値に達していないが、改善傾向にあるとされた割合は37.7%(20/53項目)であった。

解説

健康日本21(第二次)は、2013年度から2022年度までの10年間を計画期間とし、生活習慣病の発症予防や重症化予防を図るとともに、社会環境の改善を通じて、健康寿命の延伸と健康格差の縮小を実現することを目指した国民健康づくり運動である。社会環境の整備に関する目標を含めたことが、前身の健康日本21からの重要な変更点の一つであった。

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