前向きコホート研究の集計結果を表に示した。要因 A の曝露による疾病 B の罹患の相対危険と寄与危険割合の組合せとして最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
(相対危険) (寄与危険割合)
⑴ 0.50 —– 500
⑵ 0.50 —– 50
⑶ 0.50 —– 0.33
⑷ 2.0 —– 0.33
⑸ 2.0 —– 0.50

解答
相対危険度 = 曝露群の罹患率 / 非曝露群の罹患率 = (100/1000) / (50/10000) = 2.0
寄与危険度 = 曝露群の罹患率-非曝露群の罹患率 = (100/1000) – (50/10000) = 0.005
寄与危険割合 =( 曝露群の罹患率-非曝露群の罹患率 )/ 曝露群の罹患率 = (100/10,000-50/10,000)/ (100/10,000) = 0.50
相対危険度と寄与危険度は、ある要因に曝露された群とそうでない群を比較して、疾病や死亡などの発生リスクを評価する指標であり、要因とリスクの関連の強さを定量的に評価するのに役立つ。ただし、因果関係を直接示すものではなく、他の要因の影響を受ける可能性があるため、注意して解釈する必要がある。