ヒトの細胞に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ ミトコンドリアは、ミトコンドリア独自の DNA をもつ。
⑵ ゴルジ体では、遺伝情報の翻訳が行われる。
⑶ リソソームは、たんぱく質の合成を行う。
⑷ 脂質二重膜は、リン脂質の疎水性部分が外側にある。
⑸ 細胞周期は、G 1 期→ M 期→G2 期→S 期の順に進行する。
解答
⑴ 〇 ミトコンドリアは、ミトコンドリア独自の DNA をもつ。
ミトコンドリアは、細胞内小器官の中で唯一独自のDNAを持っている。このDNAは、ミトコンドリアの機能に必要なたんぱく質をコードしている。
⑵ × ゴルジ体では、遺伝情報の翻訳が行われる。
ゴルジ体は、たんぱく質の修飾、分泌、輸送に関与する。遺伝情報の翻訳は、リボソームで行われる。
⑶ × リソソームは、たんぱく質の合成を行う。
リソソームは、細胞内消化を行う小器官で、加水分解酵素を含んでいる。たんぱく質の合成は、リボソームで行われる。
⑷ × 脂質二重膜は、リン脂質の疎水性部分が外側にある。
脂質二重膜は、リン脂質の疎水性部分(脂肪酸部分)が内側に向かい合い、親水性部分(リン酸基)が外側に向いている。
⑸ × 細胞周期は、G 1 期→ M 期→G2 期→S 期の順に進行する。
細胞周期の正しい順序は、G1期(間期の前期)→ S期(DNA合成期)→ G2期(間期の後期)→ M期(分裂期)である。