遺伝子多型に関する記述である。誤っているのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 一塩基多型は SNPs と呼ばれる。
⑵ 後天的要因により生じる。
⑶ 出現頻度には人種差がある。
⑷ 生活習慣病の発症要因となる。
⑸ ヒトの集団の 1 % 以上にみられる。
解答
⑴ 〇 一塩基多型は SNPs と呼ばれる。
SNPs(Single Nucleotide Polymorphisms)は、一塩基多型のことを指します。遺伝子の塩基配列が一つだけ異なる多型である。
⑵ × 後天的要因により生じる。
遺伝子多型は、遺伝的要因により生じるものであり、後天的要因によって生じるものではない。
⑶ 〇 出現頻度には人種差がある。
遺伝子多型の出現頻度は、人種や民族によって異なることが知られている。
⑷ 〇 生活習慣病の発症要因となる。
特定の遺伝子多型が、生活習慣病の発症リスクを高めることが明らかになっており、遺伝的素因と環境要因の相互作用が関与していると考えられている。
⑸ 〇 ヒトの集団の 1 % 以上にみられる。
遺伝子多型は、ヒトの集団における出現頻度が1%以上のものを指す。出現頻度が1%未満のものは突然変異と呼ばれる。