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38-23

疾患の治療に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

⑴  C 型肝炎に対する抗ウイルス療法は、原因療法である。

⑵  急性胆のう炎に対する胆のう摘出術は、保存療法である。

⑶  早期胃がんに対する手術療法は、対症療法である。

⑷  輸血療法の後に、交差適合試験が実施される。

⑸  生体腎移植は、わが国では禁止されている。

解答

正解:1

〇 C 型肝炎に対する抗ウイルス療法は、原因療法である。
C型肝炎に対する抗ウイルス療法は、C型肝炎ウイルス(HCV)を直接標的とする治療法であり、原因療法に分類される。現在では、直接作用型抗ウイルス薬(DAA)を用いた治療が主流であり、高い治癒率が得られている。

× 急性胆のう炎に対する胆のう摘出術は、保存療法である。
急性胆のう炎に対する胆のう摘出術は、外科的治療であり、保存療法ではない。保存療法とは、手術などの侵襲的な治療を行わずに、薬物療法や安静などで経過を観察する治療法を指す。急性胆のう炎では、胆のう摘出術が根治療法となる。

× 早期胃がんに対する手術療法は、対症療法である。
早期胃がんに対する手術療法は、根治療法である。対症療法とは、原因そのものを取り除くのではなく、症状を緩和することを目的とした治療法を指す。早期胃がんに対する手術療法は、がんを切除することで根治を目指す治療法である。

× 輸血療法の後に、交差適合試験が実施される。
輸血療法のに、交差適合試験が実施される。交差適合試験は、患者の血清と供血者の赤血球を混合し、抗原抗体反応の有無を確認する検査である。この検査により、輸血による副作用(溶血反応など)を防ぐことができる。

× 生体腎移植は、わが国では禁止されている。
生体腎移植は、日本では認められている。生体腎移植は、健康な血縁者や非血縁者から腎臓の提供を受ける移植医療である。日本では、脳死下での臓器提供に関する法律が整備されており、脳死下での腎移植も行われている。

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