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38-52

ノロウイルスとそれによる食中毒に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

⑴  エンベロープ型ウイルスである。

⑵  二枚貝の中腸腺で増殖する。

⑶  不活化には、75℃ で 2 分間の加熱が有効である。

⑷  不活化には、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効である。

⑸  食中毒の潜伏期間は、 4 ~ 7 日程度である。

解答

正解:4

⑴ × エンベロープ型ウイルスである。
ノロウイルスは、エンベロープを持たない小型球形ウイルスである。エンベロープを持たないため、アルコールによる消毒が効果的ではない。

⑵ × 二枚貝の中腸腺で増殖する。
ノロウイルスは、ヒトの腸管で増殖するウイルスであり、二枚貝の中腸腺で増殖することはない。しかし、汚染された海水中のウイルスを二枚貝が濾過摂食することで、ウイルスが濃縮されることがある。

⑶ × 不活化には、75℃で2分間の加熱が有効である。
ノロウイルスの不活化には、85℃で1分間以上の加熱が必要とされている。75℃で2分間の加熱では不十分である。

⑷ 〇 不活化には、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効である。
ノロウイルスの不活化には、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効である。適切な濃度(200ppm以上)の次亜塩素酸ナトリウムを用いることが重要である。

⑸ × 食中毒の潜伏期間は、4~7日程度である。
ノロウイルスによる食中毒の潜伏期間は、通常24~48時間程度である。

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